心療内科・精神科
当院では、うつ病、統合失調症、不安神経症、パニック障害、強迫神経症、心因反応等、
心療内科、精神科の疾患全般にわたって診療しています。
こころのいろいろな不調のために、今までの生活がうまくいかなくなった。それは、「こころの病気」が原因かもしれません。一度、当院を受診してみませんか。「こころの病気」が原因なら、きっと解決法が見つかるはずです。スタッフ一同、リラックスできる雰囲気でお迎えします。 |
カウンセリング
当院は、大学の心理学の修士課程を卒業し、「臨床心理士」「公認心理士」の資格を取得した知識と経験豊富な心理士が、患者様の心の悩みを親身になってカウンセリングし、サポートいたします。
こんなお悩みありませんか?
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上記のような病気とは言えなくても悩み事や不安をひとりで思い悩まず、一度当院にご相談ください。
人は独りで考え込んでいると堂々巡りに陥ったり、 「自分はだめな人間だ」 「今のこの悪い状態がずっと続くに違いない」 「自分なんかいないほうがいいんだ」
逆に他人に話すことによって、気持ちが楽になり、問題の解決方法が見つけやすくなったり、考え方が変わったり、人間として成長することができます。 |
カウンセラーは、このように悩みの聞き役になることによって、本人が、問題の解決方法を見つけ出したり、考え方やものの見方を広げて余裕が生まれるようになるのを、援助する役割を果たします。一度そういう体験をすると、そのあとは自分で解決方法を見つけ出しやすくなります。独りで悩みを抱え込んで出口が見つからなくなっている人は、一度当院を受診してみてください。
当院のカウンセリングの特徴
会話以外のカウンセリング
カウンセリングというと会話をするイメージが強いですが、話すのが苦手だったり、子供でちゃんと話ができない人は絵を描いたり、箱庭を作ったり、粘土をしたりして自分の気持ちを表現する方法もあります。これらは会話と同等かそれ以上に、気持ちをまとめたり、成長していったりするための助けになります。話すのが苦手な人も、子供さんも一度相談に来てみてください。 |
経済的負担の軽減
民間のカウンセリングルームは、利用料が高額であるため、利用しにくいことがあるかもしれません。当院では、利用しやすいように、健康保険診療の範囲内に収まるように設定しています。そのためにはいくつか条件がありますので、受診の際にお尋ねください。 |
カウンセリングを受ける前に
うつ病の方、精神病の方、疲弊が激しすぎる方、ひどく混乱してしまっている方は、カウンセリングを受けると余計しんどくなって病状が悪化してしまうことがあります。
そのため、当院ではまず、医師の診察を受けていただき、カウンセリングを受けるのが適切であるかどうかを医師が判断します。その後も、定期的に医師の診察を行うことでチェックを行っていきます。このようにすることによって症状が悪化する危険性を最小限に抑えるようにしています。
認知症診療・もの忘れ外来
認知症診療
当院の認知症診療の特徴
経験豊富な医師が診断、治療
認知症の診断には長年の経験が必要です。当院の院長は、大学卒業後まもなく、研修をしている頃から、認知症の症例を経験し、認知症診療の研鑽を始めました。
平成14年、加古川市民病院に「もの忘れ外来」を開設し、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レヴィー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4大認知症を中心に、年間およそ150例の新規症例を診療しています。皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症、核上性麻痺、意味性認知症などの比較的まれな認知症も経験しています。
専門職による認知機能検査
当院には認知症診断にあたって重要な役割を果たす、認知機能を評価する専門職がいます。
専門的な検査ができますので正確な診断の役に立ちます。
画像検査は連携機関あり
認知症の中には、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫など、早期に診断すれば治療可能な疾患もあります。その診断のためには、血液検査や画像検査等を行う必要があります。他の施設と連携してこれらの必要な検査を実施しています。
家族の相談も受け付け
患者さん本人が受診を嫌がる場合でも、受診しやすくするための工夫をお教えします。
家族だけでも相談にお越しください。
診断後の充実したフォローアップ
診断しただけではほとんど意味がありません。当院では、診断がついた後の診療も行っています。投薬治療、日常的な生活の相談にも応じています。ご希望や病状によって、かかりつけの先生や、より詳しい検査をする病院をご紹介することもあります。
疾患の特徴を丁寧に説明
診断がついた後、希望者には疾患の詳しい説明と対処法、利用可能な制度の説明を、PSWが行っています。そのために、専用の部屋と、1時間弱の時間をとっています。
認知症に家族がどう対処したらよいか、どのような生活をすれば悪化を予防できるか、介護負担を軽減するための方法と介護するにあたって利用可能な様々な社会・福祉制度をお教えします。
他職種、機関との太いパイプ
認知症の診療を行うには介護職、薬剤師、看護師、行政との連携が不可欠です。
当院ではこういった多職種との連携にも力を入れています。
認知症は、一部を除いて、完治することのない疾患です。だからといって、何も打つ手がないわけではありません。適切な薬物の使用や、環境を整える、適切な関わり方をする、適切なサービスを利用する、といったことで、進行を遅らせ、徘徊、不安、興奮、昼夜逆転といった、本人も苦痛で、周りの人が困るような症状を未然に防いだり、治めたりすることができます。
そのためには、一人ひとりに合った対処をしなければいけません。当院では、介護サービス事業者やその他の関係する職業の人たちと協力して、その人本人に合った、適切な診療・介護を提供することを目指しています。
認知症が疑われる症状
- 同じことを何度も言ったり、聞いたりする。
- 自分の言ったこと、したことを、丸ごと覚えておらず、「言っていない、していない」と言う。
- 物を置き忘れて、失くしてしまう。人のせいにする、「盗られた」と言う。
- 大切な物、通帳・印鑑・保険証・財布、などを何回も失くす。
- 大切な約束を忘れる。
- 今までにしていた趣味や人付き合いを理由もなくしなくなる。
- 薬がきちんと飲めなくなる。
- 何度も行っている所へ行けなくなる、帰ってこれなくなる。
- 身なりがだらしなくなる。
- 片づけや整理整頓ができなくなる。
- 料理が出来なくなる。献立が少なくなる、味付けがおかしくなる。
- 書類を書いたり、手続きができなくなる。
認知症に関する専門医療相談を受け付けています
認知症の診断、治療、予防、対応に関する事の相談を受け付けています。まずは、電話でご相談ください。
長時間のご相談につきましては、ご来院頂いての相談につながせていただきます。
「診断されたけどどう対処して良いかわからない。」「利用できる福祉サービスについて知りたい。」「本人の行動や言動に困っているけど、どう対応して良いかわからない。」「認知症と診断されたけど納得いかない。」など
その他、認知症に関する、疑問、悩みの相談にお答えします。
認知症疾患医療センター(連携型)とは
厚生労働省によると、認知症疾患医療センター運営事業の目的は、「認知症疾患に対する鑑別診断と初期対応、周辺症状と身体合併症の急性期治療に関する対応、専門医療相談等を実施するとともに、地域保健医療・介護関係者等への研修を行い、地域において認知症に対して進行予防から地域生活の維持まで、必要となる医療を提供できる機能体制の構築を図ること」とされています。
専門医療相談
電話専用回線、FAX、面談、メールによる相談を受け付けています。
対象は医療、介護、行政の方、住民の方など、制限はございません。認知症の診断、治療、制度利用等について、困ったことがあればご相談ください。
鑑別診断とそれに基づく初期対応
認知症の疑いのある方、鑑別診断に迷っている方の診断をおひきうけしています。
随時、電話にて予約をお取りください。
概ね、3~4回の来院で診断をつけるシステムになっています。正確な診断のためにはどうしてもそれくらいの診察、検査が必要になります。
診断がつきましたら、医師と治療方法について話し合い、決定していきます。
PSWが、疾患に関する基礎知識(予想される病状、本人の対応方法、家族・介護者の対応方法、制度の利用方法、家族会などの紹介と勧誘)を詳しくお話しします。
また、認知症初期集中支援チームへの参加、支援を行っています。
合併症・周辺症状への急性期対応
認知症の経過中には、身体合併症の併発・悪化や、興奮、不眠、幻覚、妄想といった周辺症状が発生・悪化する場合があります。その際は、当院で対応できる範囲は当院で対応し、病状に応じて、入院施設のある医療機関など、必要な検査・治療が受けられる医療機関に紹介します。
かかりつけ医への研修会の開催
優れた経験と知識を有する専門家を招いて、研修会を行います。
他の認知症疾患医療センターや医師会と協力して、かかりつけ医への研修会を開催します。
認知症疾患医療連携協議会の開催
当地域での、他職種、他施設連携を促進し、課題を解決するため、認知症に係る、医療、介護、福祉、行政、任意団体、等の代表が集まり意見交換、協議を行う協議会を開催します。
情報発信
認知症と診断された本人、介護者、認知症に関わる職員、地域住民、等を対象に、認知症の知識を身に着けていただくための講座「東播認知症教室」を開催しています。
その他、認知症に関する様々な情報発信を行っていきます。
もの忘れ外来
「もの忘れリハビリ」を行っています。
当院では、軽度の認知症、または、軽度認知障害(MCI)と診断された方を対象に、「もの忘れリハビリ」を行っています。 現在、軽度の認知症や軽度認知障害の方を対象としたリハビリテーションプログラムを受けられる施設は大変少なく、播磨地方の医療機関に至ってはほぼ皆無といった状況です。 |
軽度の認知症の方は、通常のデイサービスやショートステイに参加すると、話が合う相手がいなかったり、提供されるプログラムが物足りなかったりして、サービス利用を中断してしまうことが多いものです。あるいは、見学した段階で、雰囲気が合わず、「あそこは自分のようなものが行く所ではない」と利用を拒絶されることも多くあります。
実際に、軽度の認知症の方が多く参加されているデイサービスやショートステイは大変少なく、一般のデイサービスや、ショートステイで用意されているプログラムは軽度の方を対象としたものではないことが多いのです。そのため、会話が噛みあわなかったり、プログラムがつまらなくて、行く気がなくなるのも無理のないことです。実際、当院通院中の患者さんで、デイサービスにいったけれども中断してしまった方からは、「デイサービスに行ってみたけれど…」「話し相手がいなかった」「幼稚園みたいなことをしろと言われた」「妙なことをする人が居て困った」「一日何もすることがなかった」「あそこは私が行く所ではないと思った」という声を聴くことがまれではありません。特に、軽度の患者さんは通常の介護サービスを利用すると、自分の現状に合わず、中断してしまうことがしばしばあります。
そこで、当院では、こういった軽度の認知症、または、軽度認知機能障害の患者さんを対象に、「認知症リハビリテーション」を試みてみました。
その結果、デイサービスが続かなかった患者さんも、定期的に受診してリハビリテーションに参加するようになりました。 皆さん、生き生きと参加して、参加中は笑い声が絶えない場となっています。表情が明るくなり、体の調子もよくなったとおっしゃる方がでてきました。ご家族の方も、「本人が明るくなった」と喜んでおられます。
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当院で行っている、「もの忘れリハビリ」とは?
基本的には、「頭を使うゲームをしながら、体を動かす」と言う事を行います。 |
「もの忘れリハビリ」の参加までの流れ
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step1
受診
まず、電話で予約を取り、当院を受診してください。ご予約の際、「もの忘れリハビリ希望」とおっしゃっていただくと、スムーズに手続きできます。診断した医療機関の紹介状をお持ちください。
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step2
診察
受診して頂いたら、まず、医師の診察を受けて頂きます。
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step3
認知機能テストと予約
プログラムに参加可能と医師が判断すれば、認知機能のテストとプログラムの参加予約をしていただきます。
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step4
プログラム開始
プログラムの開始日が来たら、いよいよ、プログラム開始です。さあ、楽しく、元気に、認知症予防のプログラムに参加しましょう!
PSW(精神保健福祉士)がみなさまの相談に応じます。
当院のPSW(精神保険福祉士)が心に病を抱えた人がスムーズに生活を営めるように、相談や生活支援、助言、訓練、社会参加の手助け、環境調整などを行なっております。PSWとの面談をご希望の方は、まず医師か受付にお気軽にご相談ください。
具体的なサービス
経済的に困っている人の援助
通院費の軽減、減税、障害年金などの生活を支援する社会福祉制度を紹介し、利用するお手伝いをします。
家族会
認知症の家族会「あしかの会」のお手伝いをします。
家族会とは → 家族会.pdf
寄り添ったご相談
こころの問題を抱える方の生活支援・家族支援を行い、ご一緒に悩みを整理し、対策を考えて行きましょう。
利用可能なサービスの紹介
デイケア、作業所、介護サービスなど、日中の居場所探し、病気の回復を促し、悪化や再発を防ぐ為に利用できるサービス、施設の紹介、利用のお手伝いをします。
認知症心理教育
認知症の原因となった病気の性質や症状、今後の成り行きを説明し、本人が生活上気をつけること、家族の接し方、家族の心得などをお教えすることで、病状の悪化を防ぎ、快適な生活を送るためのお手伝いをします。